先日、米国初の黒人の大統領、バラク・オバマ氏が大統領に就任いたしました。就任式には全世界が注目する中、250万人にも上る米国民が集まり、新大統領への期待の大きさを窺うことができました。米国民は変革と希望をオバマ大統領に託し、一丸となって経済の再生に全力を尽くすこと、でしょう。
自由主義の一番の問題点は時として市場の管理が不能になることです。穀物相場の急騰による食糧危機、同じく原油相場の高騰による物価の高騰、株式市場の混乱、金融派生商品の問題点等々。
新自由主義の光と陰、光を強く当てるほど影は大きくなります。「小泉構造改革」は「聖域なき構造改革」という美名の下にセーフティーネットを張らない状態で規制を緩和し、競争によって「勝ち組」と「負け組」をつくり出して来ました。一旦、負けてしまったら這い上がれない社会にしてしまったのです。知らぬ間に、今の日本は米国に次ぐ「格差大国」になってしまいました。派遣切り、ワーキングプアなどの問題は小泉構造改革路線を推し進めてしまった結果ではないでしょうか?
今、まさに米国においては「政権交代」という自浄作用が機能しました。他方、日本では政治・行政における権力の交代がなされないまま、政官業の癒着構造が蔓延してきました。
今こそ、変革の時です。長期政権による澱んだ膿を取り出して「日本丸洗い」を共に行いましょう!!